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聚楽の間 Juraku-no-Ma

聚楽の間の全体を斜めに撮った写真です。部屋の壁に沿うように、鮮やかな赤色の安楽椅子が並んでいます。中央の飾り台の上にある花籠中心にはいけばなが活けられています。

行灯のようなほのかな灯りで照らされた空間

晩餐会や大臣会合などが行われる際に、招待されたゲストの控室、随行員の待合とするなど多目的に利用されています。
「聚」は、寄り集まるといった意味があり、心が安らかで楽しいことが集まる場所という意味をこめて、この部屋を「聚楽の間」と呼んでいます。

見どころのご紹介

花籠が中心にあります。花籠の柄はいくつもの竹を編み込み作られています。形は壺のような形ですが、花を活けるために口が大きく開いています。

竹工芸の花籃(はなかご)

接遇の際は、この飾り台の上の花籃(はなかご)にいけばなをしつらえます。人間国宝の故 五世 早川尚古齋の作品です。

手前にはいけばながあり、その先に安楽椅子並んでいます。安楽椅子は大きな作りになっていることがうかがえます。

賓客にくつろいでいただく安楽椅子

鉄や釘を一切使わない伝統的技法である京指物を用いた安楽椅子が並んでいます。鮮やかな赤色の「西陣織」の布地を用いて、華やかさを演出しています。

花籠の下にある飾り台の写真です。台は八角形になっています。脚の部分も八面でできています。脚の正面の面には、漆塗りの木と螺鈿が施された木が等間隔に並んでいます。左右の面には竹を細かく編みこんだ装飾が施されています。

様々な伝統技能がちりばめられた飾り台

部屋の中ほどにある飾り台には、「漆」、「螺鈿(らでん)」、「竹工芸」などの技法が施されています。

聚楽の間にある釘隠を中心に撮影しています。釘隠は黒色で、何本もの紐を束ね、上向きの輪を左右に作ったような形で「千代結」をモチーフに作られています。

平和への願いがこめられた錺金物

「釘隠(くぎかくし)」として用いられている「錺金物(かざりかなもの)」は、「結び」をイメージしたものです。「人と人」、「国と国」を結びつけるという意味合いも込められています。